こんにちは、ノグチです。
先日は、お客様と工場見学へ同行しました(^^)
福榮から依頼しているPVCの加工状況を見学しました。
1社目は、シルク印刷を得意とする会社の工場で、
主に長台と呼ばれる20m程の作業テーブルに裁断された生地をセットして、
アルミ枠を用いて1色ずつ丁寧に刷られていく情景を見学。
同時に、お客様からのデータによる版の製作を実演してくれて、大変新鮮でした。
2社目は、高周波ウェルダーで色々な製品を加工する会社の工場で、
主に足踏み式のウェルダーで次から次へとPVCが溶着されている工程を見学しました。
また、裁断機により生地をタイコで巻取り、任意の長さに揃え、裁断する作業を実演。
とても貴重な経験でした。
ランチには粉と醤油の工場が盛んな街にある人気の釜揚うどんを食しました。
工場との信頼関係を大事に、工場と一緒にお客様により良い品質を届けることに
尽力している福榮産業なのです(・_・)
ではPVCmemoです!
<ポリ塩化ビニル(塩ビ、PVC)~生産量など>
⇒名称:ポリ塩化ビニル 英称:Polyvinil Chloride 中国:氯乙烯
☆PVCの年間生産量
前回、PVCのダイオキシンと環境ホルモンについて経過を記述し、
素材毎の特徴に触れました。
ただ、過去の環境に対するイメージからポリ塩化ビニルを素材として
使用したがらない企業も存在し、生産量が減少しているそうです。
ただ・・・減少しているとはいえ、塩ビの生産量はポリエチレン(PE)、
ポリプロピレン(PP)についで3番目の位置付けで、
塩ビ工業・環境協会の報告によりますと年間の使用量は2014年147万トン、
2015年164万トンに及ぶとのこと。
これは、ポリ塩化ビニル(塩ビ・PVC)の取扱安さ、加工のし易さ、
高い機能性によるものと思います。
☆PVCの可塑剤の役割
ご紹介しましたが、塩ビ・PVCはバッグ類、電気コードの被覆線、水道管パイプなど
軟質・硬質両方の形状を取れるので幅広い分野・用途に用いられていますね。
どんな素材・材料なのでしょう?
元になる塩化ビニルという硬くて脆い(もろい)もので、紫外線などに弱く、
塩素原子が外れ、劣化し易いといった弱点があります。
この弱点を克服して、広く工業用途に使用出来る様な製法を施すことで
ポリ塩化ビニルとなります。
柔らかくする目的で、添加剤(可塑剤)を加えて配合します。
可塑剤は、PVCを柔らかくする働きが有り、フタル酸エステル等があります。
添加量により、ポリ塩化ビニル(塩ビ・PVC)は、軟質・半硬質・硬質と大別されます。
いかがでしょうか?
重量だけでみると、スカイツリーは約4万トンらしいので、164万トンは41個分!?
あまり例え難いですね(。。)
沢山使われているのだなぁと感慨深く思いました。
それでは、またね。
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